武道を始めるきっかけ・理由

武道を始める理由はそれぞれです。

私の場合は、泣き虫でいじめられっ子だった私を何とか強くしたいと思った（と思われる）両親が剣道を習わせたのが最初です。幼稚園の年長時に近くの小学校の体育館に父に連れて行かれ、剣道を見たのを今でもよく覚えています。家に帰り、父から「やりたいか？」と聞かれ、何も考えずに「やりたい」と言ったものの、小学校入学と同時に入門した道場はとても厳しく、すぐにやめたくなりました。しかし、高学年になるころには、上級生と取っ組み合いのケンカをするほどになっていました。あまりにも生意気だったので、上級生から目を着けられ、中学校入学前には、「中学校に十河が来たらリンチする」なんて噂が流れており、私の耳にも入ってきました。

中学入学後は上級生と喧嘩する事はなかったものの、同級生のワル共からは毎日のようにケンカを売られ、「売られたケンカは買わなきゃ男じゃない！」なんて考えていた頃ですから、ケンカの絶えない中学時代でした。

高校入学後、躰道部に入部することになるのですが、当初、母は大反対でした。「武道系の部活はシゴキとがある」というのが母の表向きの反対理由でしたが、おそらくケンカで使って誰かを怪我させることを心配していたのだと思います。実際に私が躰道部に入った理由の一つは「ケンカが強くなりたい」でしたので、母には見透かされていたのです。

躰道部に入ったもう一つの理由は「バック転が出来るようになって女の子にモテたい」であり、実に不純な動機で躰道を始めたのです。

躰道部入学後はどうかというと、強い先輩があまりにも多く、弱い相手とケンカをするのが馬鹿らしくなり、高校入学後はケンカをしなくなりました。女の子にモテたかというと・・・・・・・。想像にお任せいたします。

武道を始めたい理由は、百人百様で良いと思います。始めてから何を武道から学ぶかが重要かと思います。